あくまでシミュレーションではあるが、現実に起こったこととおよそ違いはな いだろう。風が海向きだったため放射能のほとんどは太平洋側へ飛んだことに なる。そして北米までに達している。風向きが変わり、福島内陸からに関東方 面にも飛んでいるが、海に向かった量に比べればほんの一部だ。もし、風の向 きが逆だったなら、あるいは、四方へ均等に飛散していたならば、日本全土が 高い濃度で放射能に汚染されていただろう。チェルノブイリの汚染領域の広さ を見れば、そうなることは十分ありえたのだ。それほどの事故だったというこ とを忘れずに、今後起こることを覚悟しなければならない。今後日本では放射 能とともに生きてゆかなければならない。海に向かい広がった放射能は食物連 鎖の中で凝縮されてゆくだろう。国内では広い地域で長期の低線量被爆に苦し むだろう。海外への影響も次第に現れてくる。
これ以上苦しみを広げないように、正気になろう。目をそらさず考え続けよう。 同じことを二度と繰り返してはならない。
Fritjof Capra の "The Turning Point" は 1984 年の出版だからもう四半世紀 以上前の本だ。1990年当時、大学院生だったころにその存在は知っていたが読 んでいなかった。 最近は便利になったもので、YouTube などでCapra氏の講演などを聴くことがで きる。その中で Eco Literacy とういものに興味を持ったということもあり、 今更ながらに読み始めた。東日本大震災、福島原発事故の後ということもあり、 将来のエネルギーや環境、経済のあり方について参考にならないかという期待 がある。今でも、もしかしたら今の方が、読む意味があるのではないかと思う。
プルトニウムについて第8章「成長の暗い影」から一部引用する。今は絶版 である邦訳(工作社刊、吉福、他訳、邦題「ターニングポイント」)から
ギリシアの地底人プルートにちなんで名づけられたプルトニウムは、あらゆる 原子力廃棄物の中でずばぬけて危険なものである。100万分の1グラム--目に見 えない量--で発癌性を発揮する。仮に1ポンド(※約454グラム)が均等に与え られたなら、地球上に住む全人類に肺がんを発生させることができる。こうし た事実に照らしてみれば、商業用原子炉1基が年間に400ポンドから500ポンドの プルトニウムを産出しているのを知ることほどおそろしいことはない。それば かりか、何トンものプルトニウムが、アメリカのハイウェイや鉄道で定期的に 輸送され、空港に運ばれているのである。
極微量でさえ永劫に汚染力を失わないプルトニウムは、ひとたびつくられたら 事実上永久に環境から密閉されなければならない。そして、そのプルトニウム が汚染を受けた生物の死とともに消えてしまうわけではないこともわきまえて おく必要がある。たとえば、汚染を受けて死んだ動物は他の動物の餌になる かもしれないし、そのまま朽ち果て、塵となって風に運ばれるかもしれない。 どちらにせよ、プルトニウムは環境中に残留し、休むことなく生物から生物 へと50万年にわたってその致死作用を持続する。
原著は出版されつづけています。以下、英語原文
From Chapter 8 The Dark Side of Growth, "The Turning Point" written by Fritjof Capra.
Plutonium, named after Pluto, the Greek god of the underworld, is by far the most deadly of all nuclear waste products. Less that one-millionth of a gram - an invisible dose - is carcinogenic. One pound, if uniformly distributed, could potentially induce lung cancer in every person on earth. Given these facts, it is truly frightening to know that each commercial reactor produces four hundred to five hundred pounds of plutonium per year. Moreover, tons of plutonium are routinely transported along American highways and railroads and are flown into airports.
Once created, plutonium must be isolated from the environment virtually forever, since even the tiniest amounts will contaminate it for eons to come. It is important to realize that plutonium does not simply vanish with the death of a contaminated organism. A contaminated dead animal, for example, may be eaten by another animal, or it may decay and rot away; its dust scattered by the winds. In any case the plutonium will remain in the environment and will continue its lethal action, on and on, from organism to organism, for half a million years.
...引用終わり
福島原発のプルトニウムは今どこあるのだろうか。地下水や海に流れ
出していないだろうか。
訃報を伝える Rob Pike 氏の blog
Rob Pike - Yesterday 10:02 AM - Public
I just heard that, after a long illness, Dennis Ritchie (dmr) died at home this weekend.
訃報を伝える ITmedia の記事
C言語の開発者、デニス・リッチー氏が死去